ネタ的にほがらかになれないぞ!!院長コラムです。5/7,8の新聞記事です。大阪維新の会が『家庭教育支援条例案』なる物を市議会に提出しようとしていました。その中に『親の愛情不足が発達障害の原因になる』という記述があり発達障害児の保護者の団体から抗議をうけ撤回されました。今更ですが、発達障害は先天的な脳の機能障害であり、診断されたお子さんの親御さんは自分の見る限りは大変心配されており愛情不足なんてとんでもないというか、「いってはならん言葉や!」と思います。維新の会の辻淳子議員は高橋史郎明星大教授から資料を提供され条例案を作成したということですが、この高橋史郎なる人物もウィキペディアで調べてみると頭の固いと言うか古い人物みたいで、親が子育ての方法を学ぶという「親学」なる概念を提唱しています。この人の子供ってどんな子なんやろ?今回の事件はまだまだ発達障害の概念は世間で認識されてないという事の証明でもあるし、発達障害児に社会がどうやって関わっていくかという問題を考える前にも様々なハードルがあるという事を感じさせます。個人的には子供のマイナス面はおいとくとして、個性や才能をのばす事が大事なんじゃないかと、魚くんや画家の山下清の人生が参考になると思います。(彼らは親や周囲の人々の愛情があったからあれだけの才能を開花させたんだ!!)あと自分的には漫画がわかりやすかった!!『光とともに』という漫画があって、実際の子育ての参考にもなりました。お時間があるならお読みする事をお勧めします。橋下市長には市民が出したボールは「ノックオンすんなよな。」といいたい。(2012 5/10)
注:ノックオンはラグビーの小さな反則の一つでボールを落としたり、地面にこぼすこと。試合は一旦中断し相手方ボールのスクラムで試合が再開します。