ダースベーダーと小麦粉が関係あるわけではありません。院長コラムです。
さてこの『茶のしずく』という石けんには小麦粉が含まれており、小麦粉アレルギーがあるとアナフィラキシーを起こします。小麦中のタンパク質には何種類かあるのですが、大きく分けて水、塩に溶ける物と、それらに溶けないグルテンがあります。セリアック病という病気は欧米に多いのですが、乳幼児がこのグルテンが原因で下痢や便秘、嘔吐、体重増加不良を起こすというものです。
さてこのグルテンの１つであるω−５グリアジンは、食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FEIAn)の原因として最近注目されております。小麦やエビ、カニなどの甲殻類が引き起こすアナフィラキシーは実は中高生から青年の年代に多いのです。おそらく被害者の方々は、運動、ストレスや疲労などでアナフィラキシーが誘発されたのではないでしょうか？さらに女性は月経や出産でもFEIAnが誘発されやすく、またある種の痛み止めや飲酒も誘発因子です。
乳幼児のアレルギーの心配ももちろんですが、例えば大きなお子さんやお母さん方で最近のどがはしかくなり、皮膚のかゆみや咳が増えてきたなどの症状がある方は一度血液検査をされることをお勧めします。小麦粉よりも米食を見直していかないといけませんね。(2012 5/1)