認知症予備軍が血液検査でわかる時代が、く~~る~~~!!!

認知症、診ている医者も、認知症。院長コラムです。厚生労働省の研究班の調査では65歳以上の方の15%は認知症といわれています。認知症の中で一番多いのがアルツハイマー型の認知症です。で、このアルツハイマー型認知症の予備軍であるMCI(軽度認知障害)という状態をなんと血液検査と知能検査で診断する方法を筑波大学の内田和彦先生らのグループが開発しました!!当院でもお知らせしましたが、測定することが出来ます。その原理ですが、まず『アミロイドβ』(下図)というキーワードを覚えておいてください。これは要するに脳の中にできたシミのようなものです。(皮膚にできるあれです。)このシミが脳内に蓄積すれば、それに伴いゆっくりと認知機能が低下することが以前からわかっていました。でこの『アミロイドβ』を脳内に排出したり、あるいは神経毒性を弱める3種類のタンパク質を内田先生らは茨城県利根町の方900人について測定し8割の精度でMCIを判定しました。そしてMCIと診断された時点で運動療法、サプリメント、食事療法などを早期に導入すれば認知機能の低下に歯止めがかかる可能性が高いということもわかりました。もし、最近物忘れがひどくなった、あるいは家族のおじいちゃん、おばあちゃんの様子が変わったなどの方は一度検査をおすすめします。(費用はお知らせの通り、高額ですが、、、、、)(2015 8/27)