細菌性髄膜炎再検証!! (1)ヒブワクチン

楽天ゴールデンイーグルス日本一おめでとうございます!!!院長コラムです。さて本業本業、、、、
11/1をもって肺炎球菌ワクチン『プレベナー』が『プレベナー13』に変わりました。これによって何がどう変わるのか?細菌性髄膜炎について再検証してみたいと思います。その前にプレベナーより前に承認されたヒブワクチン(肺炎球菌と同じく細菌性髄膜炎の原因菌となるインフルエンザ桿菌b型のワクチン)について検証しましょう。下図は国立感染症センターのデータですが、2008年にヒブワクチンは販売されましたが見事にヒブの髄膜炎の発生件数が減少しているのがわかると思います。
因みにヒブワクチンもプレベナーも血中の抗体IgGをふやすワクチンです。鼻や気管支、腸粘膜の抗体はIgAですからワクチンで髄膜炎は予防できても副鼻腔炎や中耳炎は予防できません。しかし血液に抗体ができると血液の中に細菌が入らないので髄膜炎は予防でき、重症化しないというわけです。
またまた専門的なことが多くなってきます。肺炎球菌の話はまた次回で!!(H25 11/4)