オリンピックイヤーに流行する肺炎

がんばれ日本!!院長コラムです。ここ何日かでマイコプラズマ感染症の患者さんをおみかけしました。オリンピック熱ともいわれており夏期オリンピックが行われる年に流行すると云われていますが、近年はその傾向もうすれています。時として(1)のような肺炎になる可能性もある感染症です。かわいた咳が特徴です。
治療はまずはマクロライドと呼ばれる抗生剤です。(商品名クラリス、エリスロシン、ジスロマックなど)しかし乳幼児にはマクロライドは苦くのみにくいのでこじれる可能性があります。注射の抗生剤としてはミノマイシンというお薬があるのですが、歯牙黄染という副作用(永久歯が黒くなる)があるので、乳幼児には使いにくいです。(1)のマイコプラズマ肺炎の炎症像はどちらかというと縦隔リンパ節の腫れからくる無気肺ですからステロイドも有効です。
最後にあまり知られていませんが、マイコプラズマ感染後に多形滲出性紅班という湿疹が全身に出てくる事があります。結構全身にひろがり、また期間も続くことがありますが、必ず湿疹は治まりますので冷静に対処してください。
個人的にロンドンは馬術の法華津 寛選手がんばってほしいです!!(2012 7/20)

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