夏場はこんな便が出たら要注意!!

レバ刺し食べたい!!院長コラムです。お子さんも大人の方も夏は暴飲暴食などでお腹をこわしがちです。今回は写真を交えて夏場によくある腸管感染症のお話をしましょう!
下の写真(1)カンピロバクター腸炎の便です。この菌が恐ろしいのは、感染するとギランバレー症候群という神経麻痺を引き起こす可能性があります。(ゴルゴ13もなりました!!)
写真(2)サルモネラ腸炎の便です。生ものばかりに気を使いがちですが、ペットを買っている方も気をつけてください。飼っている亀から感染した例があります。
写真(3)(4)は腸管病原性大腸菌です。有名なO-157はこれらの中でもベロ毒素を産生し、写真(4)のような鮮やかな鮮血便になります。数%の併発率ですが、溶血性尿毒症症候群を発症すると生死にかかわりますので要注意です。
写真(5)腸炎ビブリオという細菌性腸炎の便です。実は10年ほど前までは、3大食中毒といえばこの腸炎ビブリオ、サルモネラ、ブドウ球菌でした。腸炎ビブリオは魚介類に多いので、さしみを食べた後の血便はこれを疑ってください。
最後に、レバ刺しが食べられなくなって、本当に残念です。(2012 7/6) 

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