東京 調布市のアレルギー女児の事件について

2013年が始まりました。本年1回目の院長コラムです。昨年12月に東京の調布市の小学校で乳製品のアレルギーがある11歳の女児にあやまってチーズ入りのちぢみが提供され、アナフィラキシーショックを起こした女児が救急搬送されましたが残念なことになりました。お悔やみ申し上げます。
担任の先生が女児がおかわりを求めた際に誤ってチーズ入りのちぢみを渡したという事ですが、大事な事は担任の先生を責める事よりもどのようにすれば同じ過ちを繰り返さないかという事ではないでしょうか?人間はあやまちを起こす動物であるという前提にたった対策を立てる事が大事だと僕は思います。学校側が配膳のしかたなどのチェックをする必要はあると思いますが、僕が思うのは、もしまちがえた食材が提供されてしまった時どう対応するか考えておかねばならないと思います。
結論にいきます。前回の院長コラム(アナフィラキシーにエピペンをうて!! )を参照してください。もっと学校の先生や親御さんもアナフィラキシーショックに関する認識を深めるべきだと思うし、アナフィラキシーショックが起こったら身の回りの人が躊躇する事なくエピペンをうつべきだと思います。エピペンは保険適応があり、また現在の日本の適応では15kg以上のお子さんは使用できます。食物アレルギーのある15kg以上の通園通学されているお子さんの親御さんは是非常備しておくべきですし、学校の担任の先生にも伝えておくべきだと思います。(2013 1/9)